2016年秋、突如公開されたMusic Video 「ペネロープに吹く風」が公開3ヶ月で10,000再生を突破、その後中国地方限定でミニアルバムをリリースしたピアノトリオ「Alter Ego」初の全国流通フル・アルバムが発売決定!
<We're Here>これを聴いて身体でビートを刻まない人はいない、畳み掛けるように繰り返される低音鍵盤のリフでアルバムがスタート。
リズムを取りながら首を揺らしていると思えば、自然な流れで哀愁漂うメロウなパートが展開されていく1M.Y.N.Y.は、まさにメロウ×ダンサブルな一曲。ラテン的なリズムを包含しながら、情熱的に、これもまた繰り返されるピアノ・リフが耳から離れない2Homeless Dance、タッチの心地良いドラム、うねるベース、軽やかなピアノが掛け合う3Chocolate、実に名が体を表している事に、ここまで聴いて気が付く。
曲名と楽曲が非常にマッチしている。情景が浮かぶのは、彼らの曲に対する像がしっかりと描き出されているが故だろう。リズムで身体がノッてしまうセクションと、心地よく身体が揺れてしまうセクションを、アルバム中、曲によっては一曲の中でも包含しているのがこの作品だ。
終幕は10その1人の友と出会えたという事。アルバム唯一の邦題で、曲目の中でも一際存在感を放っている。彼らが創り上げてきたもの、形としてきたものは、全ては出会いから始まっている。その想いが詰まった一曲であり、曲に説得力がある。背景を知るか否かは関係ない。聴けば、解る。情景が浮かぶと前述したが、耳で聴いて想像させられ、心情を掻き立てられる。そんな本作と彼らを象徴したような一曲で幕が閉じる。